真夜中の音楽

真夜中に一人ぼっち。自由時間が3時間ありました。あなたは、どんな音楽を聴きますか?

懐かしい音楽ですか?新しい音楽ですか?

昔、中途半端にしか聞くことができなかった音楽ですか?

なぜ、その曲を聴くことができなかったのですか?お金が無かったのですか?時間が無かったのですか?曲名を探し当てることができなかったのですか?

誰かを思い出す音楽ですか?自分を思い出す音楽ですか?あるいは、アーティストを偲ぶ音楽ですか?

歌ですか?オーケストラですか?

もう聴けないレコードをどうしましたか?

捨てましたか?かわりのCDを買いましたか?記念に飾ってありますか?
それはあなたが生まれて初めて買ったアルバムですか?誰かのプレゼントですか?

どうして何度も引越しをした時に、そのレコードを捨てなかったのですか?針が無いのに。

とにかく、どんな理由があるにせよ、ないにせよ、今夜のところ、わたしは、ある音楽を聴きました。何の思い出もない曲です。でも題名を知っていたのです。そして、どんな曲かわからなかったのです。こんな年になってから、ひとりで聴くことになるなんて、思ってもいませんでした。でも、どんな時代にも、どんな季節にも、人にはめぐりあわせがあるのです。誰にも予測できない、何かのめぐりあわせが。良かれ悪しかれ。